「混合→母乳」経験談
しるくさんの場合
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〜扁平乳頭でしたが、がんばりました〜
母乳のみになった時期 : 2ヶ月頃
私が通っていた産院は母乳育児推奨で産後2日目から母子同室。
産前に「おっぱい教室」もあるところだったので普通に母乳育児ができるだろうと考えていましたが、甘かったです。
母乳育児推奨といっても、マッサージをして出る人は母乳、というくらいのもの。
母子別室のあいだは3時間おきの管理授乳。別室の間は3時間おきに新生児室に呼ば
れておっぱい指導するのですが、その間に吸えなければミルクをやってしまうんです。
まぁミルクメーカーがタイアップしてて調乳指導もしっかりあり当然ですよね。
このときせめて、頻回授乳を知っていれば・・・
あとあとまで、ミルク缶に書いてある1回の授乳量、授乳回数に縛られました。
1回200ccも出ないですよねぇ>おっぱい
生後1ヶ月に市の保健士さんが訪問してくれるまで
母乳の子は離乳するまでおっぱいの回数は8〜10回が普通だと知りませんでしたよ。
産前は切迫早産で入院していた私は、おっぱい教室にも参加できずケアも一切せずに
初めての授乳の時間を迎えました。そのとき初めて自分が扁平乳頭であると知ったのです。
助産師には結構辛らつに「ケアしなくっちゃだめじゃない!」といわれました。切迫で教室に出る前に生まれちゃったんだってば!
でも扁平でも乳頭保護器などを使えば授乳できると聞いてたのでその時はあまりそのことを気にはしていませんでした。
ところが娘のほうが、生後すぐに心臓病の疑いがあると保育器に入ってしまい、
保育器から出てからも疲れさせてはいけないと、哺乳瓶で授乳せざるをえなくなりました。
ですから、無事に母子ともに退院することはできましたが、すっかり哺乳瓶ぐせがついていました(ミルク>搾母乳)。
哺乳瓶ぐせのついた娘は、まだ張って固く短い私の乳首には吸い付けなかったので、
退院後は哺乳瓶の乳首(ゴムの部分だけ)を乳頭保護器がわりにつかって直接授乳の練習をしました。
市販の保護器も2つ試しましたが、どちらも乳管のしっかり開ききってないおっぱいでは帯に短し襷に長し。
また、保護器を使っての授乳だと、おっぱいに母乳が残っていても勢いがなくなってくると吸いきれないので搾乳しました。
搾乳は電動の搾乳機で搾ったあと、手絞りしました。後々には手絞りオンリーになりましたが。
退院後〜1ヶ月くらいは、
保護器ありで直接授乳+搾母乳20〜40cc or ミルク40〜60ccで
1日7〜8回くらいの授乳でした。
はじめは乳管はまったく開通していませんでした。
入院中のマッサージでも太い管が1〜2本通ったくらい。
私自身はおっぱいにこだわりがあまりなく、でなければ混合やミルクオンリーでもいいわ、という考えでしたが、
実家の両親は絶対母乳派。
母など、私が扁平乳であることが相当ショックだったみたいでした。
産後の手伝いにきてくれてしばらくは静観していたものの、
産院の指導では続かないとむりやりぎゅーぎゅー搾って(超痛い!)2〜3本開通させました。
(あとで産院では乳房を痛めると怒られて、母と産院との板ばさみになって口惜しかったです)
搾乳を続けた間が一番、精神的にも肉体的にも辛いときでした。
保護器で飲ませるのも結構コツがいるし、搾れる分直接吸ってくれれば
ミルクいらずなのに、、、と思ったり、ミルクを準備してから授乳、哺乳瓶洗いが面倒だったり。
いっそミルクオンリーのほうが気が楽なんじゃないかと思いました。
反面、おっぱいだけなら出かけるのが楽なんだよねとか、ミルク代がかからないのになとか思って心は揺れ動く。
その間、疲れで2週間の微熱が続き、産院で葛根湯をもらって乗り切ったことも・・・
生後1ヶ月半くらいから、おっぱいがかなりやわらかくなってきたので、保護器なしで吸わせる練習を始めました。
しっかり哺乳瓶ぐせがついてるので全然吸い方がわからない。
1〜2度ハグハグ口を動かしては、思うようにおっぱいが出てこないことにいらだつ娘。
怒って泣きだしたらストップというのを繰り返し4〜5日で、直接吸えるように!
これでミルクを足さなくてもいける、と思いましたがまだまだ混合の日々は続くのです。
吸われ始めの乳首って結構痛むものなのですね。これも知りませんでした。
扁平乳首だとしっかり大口で吸わせないと特に痛むらしい。それを知らず、傷だらけ
の乳首になってしまってオロオロ。痛くて痛くて、でも我慢して吸わせつづけていた
ら黒い粒が混って下痢に。乳首からの出血をまともに吸って血液が十分に消化されず出てしまったようでした。
小児科を受診したらで直接授乳にストップがかけられ、私は産院を受診して軟膏をもらいまた搾母乳+ミルクに逆戻りしてしまいました。
直接授乳の楽さを知ってしまった自分には、この逆戻りも辛かったです。
その辛さを紛らせるように、最後の最後に桶谷式の母乳相談室の門を叩きました。
そこでまずいわれたのは「ミルクは足さなくていい」。
マッサージはしてもらったものの、おっぱいのほうはよく出ていたし、1回の搾乳で80cc搾れているので母乳だけで十分とのこと。
乳首の傷も赤ちゃんに吸ってもらって治るからと、吸わせ方を教わったのです。
考えてみれば吸わせ方なんて産院で習わなかった(おっぱいの状態も娘の状態も吸わせ方、吸い方を習うどころではなかった)。
*吸わせ始めは大口で唇をラッパの口のように修正してあげる
*口を離すときは、指をこじ入れて歯茎で乳首を痛めないように離す
これだけのことを教わっただけで痛みがかなり和らぎました。
マッサージには5日に1回で4度、約1ヶ月通い、乳首の痛みもなくなり
生後2ヶ月で母乳育児が軌道に乗り、もうすぐ6ヶ月になろうとしています。
授乳回数は1日9〜10回とかなり多いほう。だいたい2〜3時間おきです。
ミルクオンリーのママにびっくりされてしまいました。
それでも外出時の身軽さや泣いたら「おっぱい」というのが気に入ってるので、
頑張ってよかったなぁと思ってます。結局のところ、実母に感謝ってところでしょうか。
私の場合は、おっぱいが出ていたので、乳首困難で吸わせられない、、、というジレンマと闘ったような気がします。
でも、扁平乳頭や陥没乳頭は産前のケアより産後いかに赤ちゃんに吸ってもらうかが大事なことだと思います。
乳首がやわらかければ吸わせることができます。
娘を初めて小児科へ連れて行ったとき、授乳室で一緒になった見ず知らずのママから
声をかけられ、おずおずと保護器を使ってるという話をしたら、そのママも
「私もそうだったのよ。でもだんだん乳首がやわらかくなってきて直接やれるようになった」
と話してくれ、それが随分と励みになりました。
私の経験談が扁平乳頭や陥没乳頭でおっぱいはダメかもと思われている方の参考になれば幸いです。
2003/03/11に寄稿いただきました。
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