「混合→母乳」経験談


ねこさんの場合

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〜「90mlも出ているなら母乳だけでいけるんじゃない?」という助言を励みに〜



母乳のみになった時期  : 3ヶ月頃



つい1カ月まえまで、私は混合での育児を続けながら、母乳のみで育てることへの絶望感とともにこのページを読んでいました…
私は帝王切開で出産後、子供が髄膜炎を起こし、2470グラムと低体重だったこともあって、すぐ入院となってしまいました。 直母どころか一度もわが子を抱くこともなく、ひとりぼっちで産院での10日あまりを過ごし、さらに一週間、自宅で我が子の退院を待ちました。

出産後すぐおっぱいは張り、よく出ていました。子どもの入院の間は搾乳器で絞って毎日届けました。
待ちに待った退院の日…ところが子どもはおっぱいをうまく吸うことができません。 小さく吸う力が弱い事に加え、2週間もの間、哺乳瓶で飲んでいたため、乳頭混乱を起こしているようでした。
簡単に母乳で育てられると考えていた私は混乱し、それからは母乳ノイローゼになってしまったようでした。

退院後4日目に市から助産婦の派遣指導があり(これが大間違いだった!)たった4日間の体重を見て、 「増えてない。ミルクを足しなさい。母乳なんかにこだわらなくったっていいじゃないの」 この言葉で私は坂道を転げ落ちるようにミルクを足していってしまったのです。

…それでも…母乳で育てたい…でも出ない、すってくれない…桶谷に通いました。 でもそこもやめてしまいました。いつも混んでいて待たされるし、先生はマッサージのみで話をきいてくれず、 助手みたいな人からいろいろ言われて、なんかすごいプレッシャーに感じてしまって…。 結局効果が感じられず、2週間でやめてしまいました。

それから2カ月あまり…ミルクを足す量はどんどん増え、体重も異様に増加しました。1週間で400〜500グラムも増やしてしまいました。
でも育児書には書いてあるんです「すきなだけ飲ませなさい」(これも大ウソでした)。
それでも母乳が諦めきれず、泣いたらまず母乳を含ませていました。出てないと思いながら…。

そうこうするうち、子どもの様子がおかしくなってきました。顔はむくんだようにパンパンで、いつも瞼はおもく閉じたよう。 肌は荒れ、湿疹だらけ。寝かせると1〜2時間でうなって時には泣く。どうしてなのか、病院に行っても全然わかりませんでした。
その時は母乳に加え、ミルクを1日に500〜600ミリリットルも足していたのです。

そんな状態が2〜3カ月の間続き、ある時母乳をどれだけ飲んでいるのか計ってみました。40〜50t。多い時は90tありました。 それでもその時は3時間ごとに160t飲ませなければと思っていたので、「全然足りないわ…」と思っていたのです。
混合ってどれだけ足すか考えるの面倒で、もう完全にミルクでやっていこうと考えていました。 その事を姉に相談したところ、 「90も出てるなら、母乳だけでいけるんじゃない?好きな時好きなだけのませるか、ミルクだけを時間を空けてするか、どちらかにしてみたら」 と言われ、「90って多いんだ。やってみよう」と思い、それから1時間おきだろうが30分おきだろうが飲ませてみました。
するとちゃんと寝るではありませんか。愚かな私は3時間もたないのは足りないのだと思ってミルクを足していたのです。
それがちょうど3カ月になる少し前のことでした。

ミルクを足す量はどんどん減り、ちょうど3カ月の時に0になりました。
それから2週間余り、体重の増加も少しずつに落ち着き、何より驚いたのは子どもの様子ががらりと変わったことです。 お腹を痛がるように泣くのはすっかりなくなり、湿疹もきれいになり、腫れぼったかった目もぱっちり、こんな顔してたんだって驚いています。
私の場合はミルクが悪いのではなくて、ミルクの足しすぎが悪かったのだと思います。 飲ませすぎでお腹が張って苦しんで泣いているのに、足りないから泣いているのだと更にミルクをやってしまい、本当にかわいそうな事をしました…。

それから本気で母乳育児の勉強をしました。インターネットや本もいっぱい読みました。 時間なんて気にしなくていいことや、吸引反射のことなど…母乳に関することで育児書に書かれていることがいかに間違っているかも知りました。
一度はやめた桶谷式ですが、別の先生のところへ通っています。 同じ桶谷式でもずいぶん違うんですね。相性っていうのもあるんだと思いました。
今では何とか母乳のみでやっています。
どうしたらうまくすってくれるか、哺乳瓶と乳首は全メーカー全種類買ってしまい、もったいないですが、使わないで済んでいる今、とても楽ちんです。
相変わらず、けっこう頻繁にあげてます。夜も3時間おきに起きてほしがるので飲ませてますが、すぐ寝るのでらくちんです。

2003/09/02に寄稿いただきました。




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