「混合→母乳」経験談
白馬 さんの場合
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〜とにかく苦しい母乳育児でした、、、なのに、なぜ母乳なのか?〜
母乳のみになった時期 : 生後10日目
多くの方と同様、私も出産前は母乳育児についてよく考えることもなく、出れば母乳、出なければミルク、と安易に考えて出産しました。もともと出そうにもなかったし、なんとなくミルクになるんだろうなと思ってもいました。
予想通り母乳はなかなか出ず、同じころに産んだお母さんの中でも最初に「糖水、あげますか?」と看護師さんにきかれました。息子の体重の減りが大きかったからです。出産した病院は母乳育児推進といいながらミルクも積極的に取り入れているように感じました。産後4日目から希望者のみ母子同室で私はそうしましたが、ミルクをあげる量を次第に増やしていくよう指導されました。
初めての子でなにも分からない私は、看護師さんのいうようにするしかありません。授乳後ミルクというのがパターンになり、産後8日目に退院しました。完全ミルクへの道まっしぐら、という状況でした。
親類に母乳推進の小児科医がいるため、退院後「母乳でいくほうがいい」と強く勧められました。それには、
@泣いたらあげる。
Aミルクはやらない。
Bよく体を休めて、おっぱいが出るようにする。
ことが必要だと言われました。
元気でおしっこの回数が普通にあれば、なにも問題はないというのです。体重は増えなくてもいい、とまで言うのです。
強硬手段のように感じましたが、自信をもって言われるので実行してみることにしました。
その結果、1ヶ月検診では誕生時の体重から200gしか増えていないという状況でした。
周りの赤ちゃんがぷくぷくしているのに、息子はガリガリ、その体重で生まれてくる子も多いというくらいの小ささでした。
よく泣き、いつも不機嫌、おっぱいが足りてるとはとても思えない・・
それでも1ヶ月検診前1週間くらいは体重の増えが1日30g近くなり、だんだんと軌道にのっているのかもと感じていたので、「体重の増えが悪いですね。」というお医者さんにその旨説明しました。
それではあと1週間みてみましょう、ということで次の1週間後、やはり1日30gをクリアーしていました。
2、3ヶ月は順調にいき1ヶ月に1kgずつ増え、これでいける、と感じ始めたころ。
おっぱいが詰まるようになりました。
飲ませ方で詰まりがとれるときもあったのですが、そのうち自分ではなかなかとれない痛いしこりができ、おっぱいがほとんどでなくなりました。泣く泣く、助産師さんにマッサージをしてもらって、息子に飲んでもらってやっととれる、ということがなんどもありました。調子がいいときでいっぱいいっぱいのおっぱいが、詰まると息子の飲む量に達せず、出ないおっぱいを吸うのを嫌がってのけぞって泣いたり、お腹がすいているのだろうと思う泣き続きがありました。私もいっしょに泣いたこともしばしば。4〜5ヶ月ごろが一番つらい時期でした。
悩んだ末、少し早めの5ヶ月から離乳食を始めることにしました。
幸い順調に進み、詰まっておっぱいが少なくても離乳食でおなかがふくれるようになったようで、それまで1,2時間おきだった授乳が生後6〜7ヶ月でようやく3〜4時間おきになりました。あいかわらず月に2回くらいは詰まっていたので、定期的にマッサージを受け、食生活には神経質すぎるほど気をつけました。それは11ヶ月を過ぎた今でも続いています。
離乳食前におっぱいが詰まって出ないとき、「いつミルクを足せばいいのか」と常に考えていました。
体重が減ったら?おしっこの回数が減ったら?そればかり考え込んでいました。
でも、そんなときでも母乳を勧めてくれた小児科医は
「元気なら大丈夫、吸わせて詰まりをとらないといけないんだから、どんどん吸わせなさい。ただし脱水には気をつけて。」と電話やメールで言い続けました。
気づくともうすぐ1年。
とにかく苦しい母乳育児でした。
母乳をあげて幸せを感じることはなかった、といってもいいくらい。
なのになぜ母乳なのか。
やはり、自然にそったものだから、というのが一番の理由です。
楽だからミルク(母乳のほうが楽な部分も多々ありますが)、とさっさと替えてしまうにはもったいないものだと思います。
息子の体重は、成長曲線の下部分にそっていっていましたが、だんだん上に食い込むようになってきました。
おっぱい不足で必要な栄養がとれなくて小さくなったらどうしよう、と真剣に悩んだこともありましたが、「2歳くらいでミルクや混合の子においつく」と聞いています。
母乳育児の悩みは人それぞれ。
私と似た悩みをお持ちの方の、少しでも参考になれば幸いです。
2006/01/30に寄稿いただきました。
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