「混合→母乳」経験談


ちーたん さんの場合

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〜搾乳から直接授乳へ ただいま移行中〜



母乳のみになった時期  : 1ヶ月



 私は妊娠5ヶ月目に生理痛のような痛みを感じて、張り止めの薬の服用。6ヶ月目に入ったとたん職場で強い張りが3時間おきに来るようになり、30分安静にしても収まらずに受診したところ、切迫早産の診断。2週間入院して出産まで自宅療養していました。当然、おっぱいマッサージなんて厳禁でした。

 母乳育児をしようと決心したのは妊娠7ヶ月ころ、桶谷式の本を図書館で見つけて借りてきてもらい読んだのがきっかけです。しかし私が住んでいる地域に相談室はなく、一番近いところでも隣県、行くまでに車で高速を使って3時間。実母も義母もミルクで私たち夫婦を育てているため、「母乳だけで育てたい」ということを理解してもらえませんでした。里帰りはせずにアパートで育てることも決めました。

 妊娠36週に入ったちょうどその日、検診で心音低下しているのがわかり、その日のうちに緊急帝王切開で出産しました。おっぱいマッサージもろくにできず、母乳の準備ができずに出産したことで、「これからの母乳育児ができるのだろうか」、ととても不安。しかも赤ちゃんの出生体重は2367g、すぐに保育器に入って点滴が始まりました。出生後30分以内の授乳は叶いませんでした。

○生後1日目:回診で「ミルクの飲みが少ないね」と言われてとても心配しました。初乳を絞って飲ませてあげたくても帝王切開のため、母乳は全くでません。点滴を換えにくる度、看護士さんに赤ちゃんの様子を尋ねていました。

○生後3日目:ようやく初乳がでました。まだ保育器に入ったままなので乳首を含ませて飲ませることはできません。バンバンに張ったおっぱいを痛みに耐えてマッサージをし、20分かかってようやく5cc絞り出して新生児室に届けました。助産士さんからは「絞れる時だけで無理しないでいいよ」と言われましたが、3時間おきの授乳時間に合わせて、何十分もかかって母乳を絞って新生児室に届けることにしました。

○5日目:保育器から出て母子同室になりました。点滴ははずれないのでまだ直接飲ませることはできません。3時間おきに絞った母乳を哺乳瓶から飲ませ、そのあとミルクを足していました。

○8日目:ママが退院しました。赤ちゃんは点滴をしたまま、ミルクの飲みがよくなるまで入院。家で3時間おきに搾乳し、母乳バックに冷凍して毎日2回病院に届ける日が始まりました。

○12日目:ママの退院から遅れること5日、ようやく赤ちゃんが退院しました。一回に飲める量は平均50cc。そのうち母乳は40ccくらい。まだ哺乳瓶からしか飲めません。

○13日目:おっぱいに吸い付かせてみましたが、ママの乳首が扁平のため口に入りません。搾乳器で擬似的におっぱいを吸われている感覚を作ってみるも母乳の出は相変わらず一回40ccくらい。ネットで母乳育児について調べ始めました。

○20日目:一日550ccくらい飲めるようになったのを機会に、乳頭保護器をパパに買ってきてもらい、直接おっぱいから母乳を飲みました。赤ちゃんは吸い付いて5分くらいで疲れて爆睡。哺乳瓶から飲むのにも1時間かかっていた授乳時間が1時間半に。授乳後の搾乳量は一日300ccぐらい、足すミルクは200cc前後。

 このころに時間があれば手当たりしだい、ネットで母乳育児について検索。いろんな方のブログを見て、おっぱいのくわえさせ方から、頻回授乳や夜間授乳の大切さを教えてもらいました。相変わらずミルクは足していたので、とにかくミルクの量を減らすようにしてみました。

○34日目:はじめてミルクを足さずに搾乳した母乳のみで足りるようになりました。

○36日目:ミルクを1度だけ、一日40ccくらい足すようになりました。

○39日目:再び母乳のみに。この日から一度もミルクは足していません。

 母乳育児のブログを書いてらっしゃる方がみなさん書いているように、とにかく赤ちゃんに吸わせることが一番の近道だと私も実感しています。それから和食中心の食事と水分補給。私はおやつも芋けんぴやおかきなどの和菓子、水分は一日3L以上飲んでいます。おっぱいは授乳後に搾乳し、スカスカにしておくこと。授乳間隔は4時間以上開いたときも2時間から3時間おきに搾乳していました。自己流ですが、しこりがあったら基底部マッサージをとことんして搾乳器で絞り出し、おっぱいをふにゃふにゃにしました。

 今は、直接母乳をめざして日々おっぱいを吸わせてます。

 一時的には搾乳量が増え、赤ちゃんが哺乳瓶から一度に飲む量が母乳100ccを超えて授乳感覚も伸びました。1時間かけてのおっぱいと哺乳瓶からの授乳よりも20分の搾乳の方が楽だったので「ゆっくり眠れる〜!」と思っていました。しかし、約2週間前。「あれ?搾乳量が減ってきたかな?」と思った3日後、突然搾乳量が120cc前後から40ccにダウン。自分が差し乳タイプに変わるとは思っていなくて、「哺乳瓶から母乳が与えられない、どうしよう・・・」、と正直混乱しましたが、『差し乳は完成した母乳』という呼び方を思い出し、思い直しました。その日から

@何時間かかっても赤ちゃんが満足するまで直接吸わせること。
A1回に哺乳瓶で与える母乳は最高でも50ccまで、吸われすぎて乳首が痛くなってきたときだけにして一日3回以下。
B赤ちゃんにはとにかく大きな口をあけた時だけ吸わせる。

を実践して、早くわが子が短時間でおっぱいを吸いきれる日を待っています。どんなに頻回授乳して乳首が痛くなっても、夜中に口を大きく開けられなくて何時間も泣かせながらやり直しして眠くても、安心した顔でおっぱいを一生懸命吸っている姿に毎回癒されています。まだ卒乳になるのか、断乳でやめさせるのかわかりませんが、どうかその日まで母乳のみで育児ができますように、と祈りながら授乳しています。

2010/07/18に寄稿いただきました。




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