« 心の世界と、こちらの世界 | メイン | アトピー、ステロイドを使って治療に取り組む(5) »
2010年05月11日
アトピー、ステロイドを使って治療に取り組む(4)
次の診察までまだ2週間以上あります。
毎日、お風呂上りに保湿をして、
炎症のひどいところと肌の状態が悪いところにステロイドを塗りつつ過ごしていますが
これがなかなかイタチごっこです。
背中や腰、臀部がマシになってきたなーと思うと
首の辺りがかゆくなってきました。
手指も水泡がびっしりできて、かゆいし、見るとキモチワルイ。
2週間ほど前から、外陰部もかゆくなってきました(泣
念のため婦人科へ行きましたが、菌はいませんでしたので
身体に出ている炎症がここにも出てるんでしょうねぇ・・・と。
こういう状態をさして、
「薬で無理やり押さえ込むから出口を求めてあちこちに出るんだ」
「ステロイドが身体に溜まってさらに悪くなるんだ」
「だから、ステロイドなんか塗らないで、悪いものを全部出し切ってしまえばいいんだ」
のようなことを書いているサイトを見かけますが
本当にそうなんでしょうか?
燃える皮膚科医のスキンケア・カフェ2
というブログで、ステロイドが身体に溜まる(?)について書かれていました。
≫元記事
以下、引用 -----------------
「ステロイドが体に溜まる、脱ステで体からステが抜ける」
ってほんと?
答え。
ステロイドは体にたまりません。ほとんど代謝されてしまいます。
もともとステロイドホルモンって副腎で作られていて、体の中にある物質なのです。
ステロイド外用剤のステロイドは少し体内で作られるステロイドとは構造が違いますが、基本同じです。
ステロイド外用剤も体内のステロイドも同じステロイド骨格という構造を持っています。
これが分解されずにたまったらどうなるか?
私たちの体は、体内で作るステロイドすら分解されずに蓄積され、生きていけないでしょう。
ステロイド外用剤は最近、アンテドラッグと言う種類のステロイドもあり、体内の酵素を使ってさらに分解されやすくなるものまであります。
このアンテドラッグの利点は、皮膚だけでステロイドの効果を発揮し、血の中に入る時はステロイドがほとんど分解されてしまっているということ。
全身の副作用がよりいっそう起きにくくなっているんですね。
さて、そうなると脱ステで体からステロイドが抜ける、とは全くデタラメということがお解りいただけますでしょうか?
そもそもステロイドが分解されないとしたら、どうやってステロイドが体から排出されるのだろう。。。
あ、なるほど。
そこで「脱ステ直後の剥がれた皮膚がステ臭かった」につながるんですね。
皮膚に分解されずに残っていたステロイドが脱ステで除かれるのか。。。
そうなると体内(血中)に移行したステロイドはどうやって脱ステで消えていくんでしょうか。。。
分解される?(笑)
これでは理論が破綻するので「ステロイドがたまっている悪い血を出しましょう。」みたいなことになるんでしょうか。
体内のステロイドホルモンは血中でまんべんなく拡散していますので(1日の時間によって濃度が違いますが)、ステロイドを含む血を出そうと思ったら全ての血を出さないといけませんし、ステロイド外用剤もわずかに血中に移行したものは拡散してしまっていて同じ事です。
ステロイドが体内にたまる→だから脱ステ体の中からステロイドを出す、というのは、ただの言葉遊びで科学的にはデタラメです。
以上、引用 -----------------
というわけで (´-`)
とりあえず、ステロイドが身体に溜まって・・・・ということは考えずに、
このまま、経過を見ていきたいと思います。
だって、
「ステロイドなんか塗らないで身体の中の悪いもの全部出し切ろう」
と思ったら
発狂してしまいそうですもん。
日常生活が破綻してしまったら、何のための治療かわからないですしね。