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2010年04月09日
お互いの思い込み
ある日の夕方、長男と次男は外へ遊びにいっていなかったので、
私は三男に言いました。
「さぁ、買い物行こうか」
三男は
「かいもん、いくー」
元気よく玄関へ行き、靴を履いてでかけました。
スーパーの前に着くと、入り口ではない、横のほうへ行こうとします。
「なにしてんのん?行くで」
ふと見ると、三男の指差す先にはジュースの自動販売機・・・・
でも、今日はジュース買うとかそういう約束はしていないし、
普段からスーパーに行くごとにジュースを買うこともしていないし。
「あかんで、ジュースは買いませーん。行くよっ」
普段ならそれで「ハーイ(渋々」 で終わるのですが
今日はものすごーく頑固にジュースと言ってききません。
私の手を引っ張って座り込みです。
「あっそ、ほな、かーちゃんはスーパーに入るで。バイバーイ」
と、手を振って行ってしまおうとすると大泣きして一応追いかけてきます。
でも、私を捕まえるとまた座り込みです。
スーパーに入ってカゴを受け取って歩き出したものの
大声で泣く三男を連れながら買い物・・・・(-"-;)
どうするか迷いました。
あっさりジュースを買えば三男の気は済んで静かになる。
でも、今日はそういう約束じゃないし、なんとなく折れたくない気分。←けっこう意固地
幸い、スーパーは自宅のすぐ近くなので、一旦帰ることにしました。
ほんの1~2分の帰り道、ものすごく大泣きして座り込んだり
泣きながら私を追いかけて追いついたり。
道行く人が
「あらあら、どーしたの?」
と笑いながら通り過ぎていきます。
かーさんは苦笑するしかありません。たはは。
家に着いたら玄関先で泣きすぎてむせて、吐いてしまいました。
どんだけー・・・・
服を脱がせて後始末をして、着替えさせて、、、、
その間もずーっと泣きじゃくっています。
一段落したので、抱っこして座って
「マーくん・・・・今日はジュース買いに行ったのと違うよ」
「晩ごはんのおかずを買いにいったんやで」
と言いました。
すると、ぴたっと泣き声が止まりました。
「えっ、そーなの?」というような反応。
「マーくん、ジュースを買いに行くんやと思ってたんや?」
うなずく三男。
あらまっ、そーだったのね。
だから、
「どーして買ってくれないですか!?おかしいじゃないですか!?」
みたいな反応で、しぶとく粘ってたんだぁ。
いつもはそんなに粘ることないのに、おかしいなぁと思ったんだ。
「そうか、ごめんごめん、おかーさんちゃんと言ってなかったね」
「晩ごはんのおかずの買い物やってん」
「ジュース買いに行くと思って楽しみにしてたのに、思ってたのと違うー、と思ったんや」
「ちゃんと言っといたらよかったな、お互い思いこんでたんやなぁ」
しばらく抱っこしてヨシヨシしてたら、気が済んだようです。
そうこうしてたら、長男と次男が帰ってきて家の前で遊び始めたので
「マーくんも外で遊ぶ?」
と聞くと
「うん!」
「あ、でもそのまえに買い物行きたいから、お母さんが買い物に行ってる間、みんな家の中で待ってて」
と言うと、今度はおにーちゃんたちがいるからということもあって
三男は「一緒に買い物に行く」とは言いませんでした。
ほっ。
ちょっとした思い違い。
「買い物に行く」と聞いて、
三男は「ジュースを買いに行く」んだと思ったんですね。
なんでか、そう思い込んだんですね。
私は、「買い物に行く」といえば「晩ごはんの買い物に決まってるやん」と思ってたんですね。
いつものことで、私にとってそれは当たり前だったんですね。
お互いの思いが違っていたから起こった事件(?)でした。
こんなこと、普段の生活の中でいっぱいあるのかも。
子供とのやりとりだけでなくて大人同士でも。
あれ、おかしいなと思ったら
相手はどんなふうにとらえているのか、
ちょっと聞いてみる、確かめてみる、って大切なことですね。