2007年04月22日

母乳のススメ   <情報・学ぶ>

先日、インターネットニュースで、こんなトピックがありました。
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母乳のススメ、厚労省が医師や保健師向けにガイド作成

 母乳による育児を進めようと、厚生労働省は、産婦人科医や保健師向けに、母親を指導してもらうためのガイドを初めて作成した。

 母乳の与え方に戸惑う母親が多い一方、医師や保健師らの教え方もまちまちなのが現状。同省は市町村を通じてガイドを配布し、医師ら指導する側と母親双方の理解を深めたい考えだ。

 「授乳・離乳の支援ガイド」と題したガイドでは、〈1〉出産後なるべく早く授乳し、母乳の出を良くする〈2〉母子を終日、同室にしてスキンシップを図る〈3〉新生児がほしがる時にいつでも飲ませられるようにする――などの要点をまとめた。

 母乳は子供の免疫力を高め、乳首を吸うことであごの発達や歯並びの良さにつながるなどの利点があるとされる。肥満予防や、母親の愛情が増して虐待防止につながるとの研究もある。

 母乳のみで育てる完全母乳率は1960年に1か月児の7割を超えていたが、粉ミルクの普及で、約20年前からは4割台に低迷。しかし、世界保健機関(WHO)が89年に出した母乳育児を進めるための指針に従って、母親を指導する全国43の病院・医院では、1か月児の完全母乳率は70~95%の高い率になっている。今回のガイドもこの指針を参考に作った。

 医療関係者らで作る「日本母乳の会」の永山美千子運営委員は「母乳で育てられないと悩む母親は多い。原因の大半は医師らの認識不足や支援体制の不備にある。きちんと指導を受ければ、母乳で育てる母親は増えるはずだ」と話す。

(2007年4月21日 読売新聞)

母乳育児に関して、ようやく国が動きを見せたようです。

医師や助産師、看護師、保健士、みなさんの指導がてんでばらばらで、どうしていいのか何が正しいのかわからなくなってしまう母親が多い現状なので、医療従事者の指導内容が統一されていくのはよいことだと思います。

でも、指導をされる方々、勘違いしないでくださいね。
「母乳育児支援」をしてくださいね。
「母乳育児推進」じゃないんですよ。
熱心になるあまり、母乳育児を押し付けて母親を追いつめることのないように願います。
母乳育児をしたいと希望する人が希望通り母乳で子育てできるよう、適切な「支援」をお願いします。

これを機に、病院や助産院が乳業会社の支援を受けなくてもやっていけるように、国がもっと病院や助産院へ経済的支援をしていただきたいです。でないと「おみやげのミルク」「乳業会社から派遣された栄養士による指導」もなくならないです。


>母親の愛情が増して虐待防止につながるとの研究もある。

これは、母乳だからそうなるわけではないですがね・・・・(-"-;)
母乳をあげていたって、母親自身が精神的に満たされていなければ虐待は起こりうることです。
同様に、母乳の子のほうが頭がよくなるとか、キレにくくなるとかいう話を時々見ますが、「母乳だから」ではないです。なんでもっとトータル的に物事を捉えられないんでしょう。
頭がいいのも、キレにくいのも、周囲の人間(主に親です)が子供の成長を、管理・制御ではなくあるがままに受け入れながら見守り育んだ結果だし、そういう子育てができるのは周囲の人間(主に親です)が精神的に満たされている、または満たされることを知っている、精神的に自立できている必要があるんです。でも今は大人が精神的に満たされず自立できないで、何かに依存しながら生きていることが多いですよね、モノであったりお金であったり、社会的地位であったり、酒、ギャンブル、セックス、依存対象はさまざまです。依存の対象が「子供」である場合は、子供を管理・制御して自分の思い通りにさせようとし、思い通りになったときは満たされ、思い通りにならなかったときには逆上し子供を追い詰めることもあります。

目の前の赤ちゃんをどう育てるか、も、大切なのですが、その赤ちゃんを育てる親を支援する環境を整えることにももっと力を入れるべきです。子から親へ、その周りの人間へ環境へ、人の心へ、見直さなければいけないのは 人間のあり方 についてなのでしょう。


脱線してしまいましたが・・・・(汗


今後、体重増加についても「1ヶ月で1kg以上」とか「1日に30g以上」だとかのべらぼうな基準で計られないようになってもらいたいです。赤ちゃんが元気であればそれでいいんですよ。赤ちゃんが元気で、体重は少しずつでも増えていればオッケー、のんびり行きましょう、な指導になっていくことを願っています。

赤ちゃんとの日々、子供との日々、生きていることが楽しくなるように。

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