母乳育児のツボ


◆陥没乳頭や扁平乳頭の場合

陥没乳頭や扁平乳頭の場合、多くの方が「授乳は無理」と言われて仕方なくあきらめ"させられ"てらっしゃるのですが、「絶対に無理」というわけではないようです。 陥没乳頭や扁平乳頭でも、母乳育児ができるようになった方がたくさんいらっしゃいます。
おそらく、母乳育児を支援してもらえる環境にも恵まれるかどうかや、乳首の状態や赤ちゃんが吸い付いてくれるかどうかという条件もあるかもしれませんが、 できないことはないようです。もう一度チャレンジしてみるのもいいかもしれません。

母乳は赤ちゃんが乳首を吸う刺激を受けてホルモンの働きにより生産されます。これは乳首の形には関係ない身体の仕組みです。そして出産後の女性の乳首はとてもやわらかく伸びやすくなっているのだそうです。 ということは、できる限り赤ちゃんに「直接」吸ってもらうようにすることで母乳の分泌も必要に応じて必ず増えてゆきますし乳首も赤ちゃんが吸いやすい形になっていくと思われます。

「でも、赤ちゃんが吸い付くことすらできないのに、どうすればいいの?」ということになるのかもしれませんね。
直接吸い付いてもらう前の乳房の張りはどんな様子ですか?もしも「結構ぱんぱんに張っている」のであれば、赤ちゃんの口にくわえさせる前に乳輪部分がやわらかくなる程度に軽く前絞りをしてから授乳してみてください。張っているとくわえにくいし飲みにくいのだそうです。 赤ちゃんを立て抱きにして乳輪の外側あたりを上下にはさんで持って、赤ちゃんの口に乳輪ごと突っ込むつもりでくわえさせるとよいようですよ。
赤ちゃんをぐっと抱き寄せて乳輪ごとしっかりくわえさせるようにすることはとても大事なんです。乳首が切れたり痛くなったりするようなトラブルも、こうすることで予防したり改善したりすることができるんだそうです。 授乳にかける時間は、片方にかける時間があまり長いと乳首が切れたりすることもあるので、片側につき10〜15分程度にして何度か左右を交代して....という「スイッチング授乳」がよいと思います。

赤ちゃんに直接吸わせることと乳首を引き出すマッサージを続けること、これを根気よく続けてみてください。 乳首を引き出すマッサージは、「乳輪の付け根をぐっと押し込んでからつまんで引き出す」ということを毎日お風呂で10〜15回程度続けるとよいそうです。 乳首の形を矯正するための「ブレストシールド」という矯正器が販売されているので、利用してみるのもよいかもしれません。
また、乳頭保護器はできるだけ使わないほうがよいそうです。ゴム乳首に慣れる機会は少なくする方がよいという理由です。同じ理由で哺乳瓶も使わないほうがよいのだそうです。搾った母乳やミルクをあげる場合はコップを使ってみましょう。

先にも書きましたが出産後の乳首はやわらかく伸びやすくなっているので、苦労しながらも直接授乳できるようになった方はたくさんいらっしゃるようですよ!

でも、一人で孤軍奮闘するのはとても苦しいことです。投げ出したくなることがあっても何の不思議もないです。そんな気持ちになったときは少し休憩してくださいね。決して自分を責めたりすることのないように.... できれば乳房外来がある病院や助産院で指導を受けたり、母乳育児サークルに参加するなどして同じ悩みを克服された方の話を聞けると安心できてよいのですが....近くに見つかるといいですね。



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