母乳育児のツボ


◆授乳するときの体勢

畳や床の上に正座して、あるいは椅子に座って、背筋を伸ばして赤ちゃんを抱っこして授乳....なんていう必要はありません。
授乳するときに一番大切なことは、「お母さんが楽な姿勢であること」です。

お母さんの身体がどこかにもたれていると楽なようです。ソファに座ってもいいし、お布団に寝転んでもいいし、どんな姿勢でもOKです。 そのために、お気に入りの「授乳コーナー」を作ってみたり、クッションや座布団などをうまく利用するのはとてもよいことです。
次は、「赤ちゃんが乳首だけをくわえて引っ張って飲まないように乳輪ごと口に入れ、赤ちゃんの顔や身体がお母さんのおっぱいと身体の真正面を向くようにして、しっかり抱き寄せて飲ませること」です。
初めは慣れなくて、どんな体勢にしても疲れるように感じるかもしれません。でもくじけないでいろいろ試してみてください。 きっと、「あ、これなら楽かも」と思う方法がみつかると思います。

※下↓の抱き方タイトルをクリックすると、きちゃない絵が表示されます。よかったらどうぞ。


◇よこ抱っこ

もっとも一般的な方法です。
赤ちゃんの身体が上向きで顔だけがおっぱいのほうを向くような「首をひねった姿勢」にならないように、赤ちゃんの身体全体をお母さんの身体のほうに向けるように注意してください。
また、お母さんが疲れないように、赤ちゃんの下にクッションなどを置いて、赤ちゃんをずっと腕で抱き上げていなくてもよいように工夫するのもよいでしょう。

◇たて抱っこ

新生児の頃からでもできるようですが、なれないと首がぐらついてちょっと怖いかも。
赤ちゃんをお母さんのひざにまたがらせるようにして、おっぱいをくわえさせます。首が不安定なら、首の後ろを手で支えてあげるとよいようです。 赤ちゃんの顔がおっぱいより下に下がってしまうと引張り飲みになりがちですから、赤ちゃんの下にクッションなどを置いて位置を調整するとよいと思います。

◇添い乳

新生児の頃からできます。赤ちゃんを抱き上げる必要も下ろす必要もありません。疲れたらそのまま眠ってもOK。
赤ちゃんを押しつぶしてしまうのではないかと心配される方もありますが、お母さんが泥酔していたり薬物中毒で昏睡状態や錯乱状態になる危険がある場合や、 お母さんが寝返りを打つと贅肉がながれてしまうほどの極度の肥満状態にある場合以外は、そんな心配はしなくても大丈夫です。
お母さんも赤ちゃんも横向けに寝転んで身体がお互い正面を向くようにします。お母さんの下側の腕は楽な位置に。前方に伸ばすか赤ちゃんの頭の下に枕になるようにするとよいでしょう。
まずは、下側のおっぱいをあげます。反対側のおっぱいをあげるときは、赤ちゃんを抱いて寝返りをして先ほどと逆向きになるようにするか、位置はそのままでお母さんが赤ちゃんにやや覆いかぶさるような形になるかすればよいです。 慣れれば、寝返りよりも覆いかぶさる方法のほうが楽かもしれません。
また、お母さんは、少し高めの枕をすると楽です。クッションや枕を背中に当てたり足の間に挟んだりして楽な体勢を探してみてください。 夜中の授乳は、添い乳ができればとても楽チンです。

◇テーブル授乳

寝返りをするまでの期間に有効な方法です。両手が使えるので本を読んだりお茶を飲んだりしながら授乳ができます。
テーブルの上に毛布などの柔らかい布を敷いてその上に赤ちゃんを寝かせ、お母さんは椅子を十分に引いて座り、テーブルにおなかをもたれさせるようにします。 赤ちゃんを横向きに抱えて乳首に吸い付かせます。
慣れるまでは腕で赤ちゃんを支えてあげるのがよいですが、慣れてくれば手を離しても大丈夫。しばしのリラックスタイムにできるかも。

◇四つんばい

赤ちゃんにいろいろな方向からおっぱいに吸い付いてもらいたい時などに有効です。
赤ちゃんを仰向けに寝かせて、お母さんは四つんばいになって赤ちゃんの上に覆いかぶさるようにして授乳します。
おっぱいを中心に、ぐるぐる回りながら授乳することで、抱っこや添い乳では一方向からだけになりがちな授乳を360度自由な方向から飲んでもらうことができます。 乳房がしこりがちなときや、一部の乳口からの母乳の出が悪いときなどに試してみるとよいかもしれません。
....でも、あまり人には見られたくない、笑える光景ではありますね.....


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