母乳育児のツボ


◆ミルクを足す場合の注意点

混合から母乳の割合を増やしたいと考えている場合、ミルクをあげる回数を極力減らして、母乳を頻回に授乳することが一番大切なのですが、 いきなりミルクをやめてしまうのはなかなか勇気がいるものです。
徐々に移行するなら、もうしばらくミルクは必要になりますが、このときに飲ませ方を工夫するほうがよいのだそうです。

哺乳瓶を使わずにコップで飲ませるのです。

哺乳瓶のゴム乳首と、お母さんの乳首は、飲み方がまったく異なります。
ゴム乳首は口に含んで舌で押すと簡単にミルクがビューっと出てきます。
これに対し、お母さんの乳首は乳輪ごとしっかり口に含んで口の中を真空状態にすることで乳首を長く伸ばして、のどの奥のほうまで引き込み、 舌を波打たせながら飲むのです。
ずいぶん違うということが解るでしょうか?
ゴム乳首のほうが簡単に飲むことができるので、赤ちゃんによってはゴム乳首の飲み方に慣れてしまい、お母さんのお乳の飲み方が分からなくなるという 「乳頭混乱(ニップルコンフュージョン)」を起こす場合があるそうです。また、そこまでいかなくても「哺乳瓶のほうが楽だから、おっぱいは嫌だよう」とばかりに、 お乳をあげようとするとのけぞって嫌がる場合があります。
こういう状況を回避したり、改善するためにも、ゴム乳首は極力使わないのがよいのだそうです。おしゃぶりもやめるほうがよいようです。

使用するコップは口径の小さい(飲み口のカーブが強い)ものがこぼれにくくてよいそうです。
赤ちゃんを座らせるような感じで頭を高くして抱き、赤ちゃんの下唇の上にそっとコップの口をつけて少しミルクを注ぎます。赤ちゃんがごっくんと飲んだのを確認したら、また同じようにして注ぎいれます。
始めは慣れないのでこぼしたりもしますが、案外上手に飲めるようですよ。急がずにゆっくりやってみてください。

どうしてもコップではうまくいかない、または、そこまでするのは....と抵抗があるなどの場合は、 ゴム乳首の穴の小さいものを使用したり、本物の乳首の感触に近いという触れ込みの商品を利用するのも選択肢のひとつです。
うまく赤ちゃんに「哺乳瓶から飲むのも面倒だなぁ」と思わせることができればよいのですが、これらもやはり「ゴム乳首」であることに変わりはありません。 使う回数は極力少なくし、本物の乳首の吸い方になれてもらうことに力を注ぐのが一番だと思います。



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